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参院選は政権枠組選択選挙 し}
 鳩山由紀夫首相が3月2日午後,官邸で小沢一郎民主党幹事長と会談した翌日の『朝日新聞』一面トップの見出し「企業献金禁止へ始動,参院選公約作り着手―首相,小沢氏に指示」は,主語と目的語が逆ではないか。「政治とカネ」の問題を抱える鳩山政権のツートップの求心力低下と内閣支持率の下落が進行する中,その打開のため小沢幹事長が鳩山首相に対し"求めた"のが,企業・団体献金の禁止に向けた与野党協議機関の立ち上げである。これには先例がある。巨額の実弾(カネ)が乱れ飛んだ最初の自民党総裁選として知られる1956年12月総裁選は岸信介,石橋湛山,石井光次郎の3人が争い,第1回投票で岸が第1位になったものの過半数に届かず,決戦投票で石橋が7票差で逆転勝利し,石橋政権が誕生した。ところが,その石橋も病に倒れ,居抜きで政権を引き継いだ岸は「三悪追放」(汚職,貧乏,暴力)のキャッチフレーズを掲げたのだ。一方,熾烈な権力闘争として戦後政治史上稀に見る金権総裁選「角福

戦争」で福田赳夫に勝った田中角栄もまた「五つの大切,十の反省」という道徳教育を打ち出した。よくもぬけぬけと汚職追放や道徳教育などと言えるな,というのが当時の識者の反応だった。まさに現在の政治とカネの問題とオーバーラップする。10数億円もの不透明な巨額資金を個人口座と自分の政治資金管理団体の口座に出し入れし,個人名義の不動産を取得した小沢が企業・団体献金の禁止を言い募るのは,岸や田中が主張した「汚職追放」「道徳教育」とどれほど違うのか。さらに言えば,92年8月に金丸信副総裁への東京佐川急便5億円ヤミ献金事件が発覚,翌年3月の金丸逮捕を経て,小沢は同6月に野党が提出した宮澤喜一内閣不信認案に賛成・自民党を離党し,その直後の総選挙で新生党を結成,自民党を下野させた。その間小沢は"後見人・金丸隠し"のため「政治改革」政局を主導したのである。まさに歴史は繰り返す,である。その小沢はいま7月の参院選に向け総力戦の構えを見せている。ところがこれまた田中と同じことをしているのだ。 (以下略)


 No.385 2010/3/10号

・普天間飛行場の移設先
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    日米首脳会談は実現するのか

    

5兆円産業「リチウム電池」と    
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