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「梶山さん,起きてください」 し}
 「国家の安全を優先するが,一方で見せる沖縄県民への揺るぎ無き熱情。安全保障の重責を過度に担わされている沖縄に対して,基地の移転・縮小と,せめてもの償いとしての財政資源傾斜配分。いつの間にか関係当局を説得し必要な財源を獲得してくる。一人でジャングルへ分け入って獲物を取ってくるのだが,その背景には,制度を知りぬいた上での論理だてと,舌を巻くほどの精緻さがある。近寄れない凄さである。なるほどこれが政治家か」――。近く刊行される故梶山静六元官房長官の追悼集に岡本行夫元首相補佐官が寄せた「起きてください」の一節である。鳩山由紀夫政権が沖縄県宜野湾市の普天間飛行場の移設先問題で迷走を続ける最大の理由は,鳩山官邸の機能不全に尽きる。内閣沖縄基地等検討委員会の責任者である平野博文官房長官を,橋本龍太郎政権下に官房長官を務め沖縄問題を所管した梶山と比較するのは酷なことではあるが,それにしても普天間問題における司令塔不在の鳩山官邸の体たらくは余りにも無残と言う他ない。米紙ワシントン・ポス

トが鳩山首相を「loopy」と書き,わが国メディアは色々な訳語を紹介していたが,オバマ米政権の対日政策実務者が日常的に口にしているワーディングであり,「イカレポンチ」といった感じである。その鳩山が沖縄を日帰り訪問した5月4日夕に同行記者団との会見で「学べば学ぶにつけて(米海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持しているという思いに至った。浅かったと言われれば,その通りかもしれない」と語ったのには仰天した。鳩山の率直発言と言えばそれまでだが,首相の発言としては,まさにその資質が問われるものだ。鳩山は昨年12月,97年の旧民主党時代に主張していた「常時駐留なき安保」論について,「かつてそういう思いを持っていた。総理という立場になった今,その考え方を封印しなければならない」と言明した。沖縄の米軍基地問題については,怜悧冷徹な判断を求められる外交・安保政策の中での日米同盟堅持の基本スタンスから,沖縄の負担減,危険除去,地域振興を目指した現実性のある「解決」の必要を自覚したはずだった。  (以下略)


 No.389 2010/5/10号

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