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旧「新党さきがけ」の再結集か し}
 菅直人首相は7月23日午後,都内のホテルニューオータニ内「なだ万」で武村正義元官房長官と会食した。翌日の『毎日新聞』,『読売新聞』,『日本経済新聞』を除く各紙(朝刊)は全く報じなかったが,この会談を看過すべきではない。『毎日』は,武村が「(民主)党内ばかり見ていないで,国民を見て判断したらどうか」と助言したと書いているが,菅・武村会談の持つ意味は単なる助言ではなく,今後の政局展開を占ううえで重要である。先ず,見落とせないのは,武村が93年8月に小沢一郎前民主党幹事長(当時は新生党代表幹事)主導で誕生した非自民8党派連立の細川護煕政権の官房長官であったこと,さらに同政権でのイニシアチブ争いを小沢との間で演じたことである。そしてその後の94年6月に発足した「自(民)・社(会)・さ(きがけ)」の村山富市政権でも武村は蔵相を務めたことだ。つまりポイントは,93年から95年にかけての小沢との熾烈な権力闘争で勝ち残ったのが武村だったという史実があり,その武村が代表を務めた「新党さきがけ」メンバーの再結集の動きがいま密かに進

んでいるという事実を指摘しておくべきだろう。ここで想起すべきは,「自・社・さ政権」時代の同党の陣立てである。代表・武村正義,代表幹事・鳩山由紀夫(前首相)以下,常任幹事に菅直人(現首相),園田博之(「たちあがれ日本」幹事長),田中秀征(参院選期間中,「みんなの党」特別顧問),簗瀬進(前衆院予算委員長・今参院選で落選),渡海紀三朗(元文部科学相・自民党=前衆院選で落選),三原朝彦(前自民党衆院議員・同)ら12人がいた。そして同党執行部を見てみると,菅政調会長の下に,前原誠司国土交通相,荒井聡国家戦略担当相,枝野幸男民主党幹事長の3人が同副会長,そして玄葉光一郎公務員制度改革担当相・政調会長は企画局長,さらに小沢鋭仁環境相が副院内幹事であった。菅政権の閣僚が5人,民主党5役の2人が旧さきがけの主要メンバーなのだ。奇しくも先述の『日経』一面の連載企画「政権」(第2回)に「参院選の直後,枝野と前原は,たちあがれ日本の園田,前衆院議員の渡海らと都内で密会」と書いている。    (以下略)


 No.394 2010/7/25号

・郵政改革法案を巡り
    『日経』が論調修正
・民主党が一度は「不同意」にした
    佐渡証取委員長に続投はあるか?

    

政局「秋の陣」,脱デフレ法案と    
    アジェンダ政治が台風の目
・国会議員会館内の理髪店で
    「一・一コンビ」が接近遭遇
・本誌読者のための「夏休みの一冊」