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「続投」と「退陣」のチキンレース し}
 2月初め,来日中のオバマ米政権関係者と話をする機会があった。菅直人首相が直面する現下の厳しい状況を説明する中で,同首相にとっての選択肢は@衆院解散・総選挙A総辞職のいずれかになると言ったところ,件の人物は「Faute de mieux」と呟いた。フランス系移民の末裔である彼は思わず英語の「Nothing better」を意味するフランス語が口を衝いたのだ。菅首相がその性格からも自ら辞めるとは絶対に言い出さないことは,同氏を知る人物が異口同音に指摘するところだ。事実,首相は先週末の2月19,20日のいずれかに某週刊誌の独占インタビューを受け,そこで早期解散・総選挙の可能性を言及する腹積もりであった。所謂「解散風」を自分から吹かす狙いからだ。具体的には,本誌既報のように,年度内に11年度予算関連法案が衆院再議決でも成立の見込みが立たなければ4月24日の統一地方選第2弾とのダブル選挙を視野に入れた衆院の早期解散の決断である。ところが,土壇場になって官邸サイドからキャンセルされ,このインタビューは実現しなかった。なぜか。首相が心変わりしたからだ。一部報道にあるように,「6月衆院選」の腹を固め,それまでは何がなんでも首相の座に

居続けるというのである。そして総選挙の争点に@税と社会保障の一体改革,A環太平洋パートナーシップ協定(TPP),B消費増税を含む税制の抜本改革の3点セットを据えて選挙に臨むというのである。さらにその前段の統一地方選第1弾(4月10日)の焦点である東京都知事選に蓮舫行政刷新相を擁立,蓮舫勝利の勢いを駆って衆院選を戦えば,「民主党大敗」はないと踏んでいるというのだ。もちろん,都知事選については,別稿にあるように石原慎太郎知事の不出馬説が大きく報道されたこともあって先行き不透明のところがあるのは事実。そして何よりも蓮舫の都知事選出馬説については,本人の否定もあってあらゆるメディアが不出馬で一致して伝えてきた。だが,これは"目晦まし"である可能性が高い。加えて,取り沙汰される神奈川県の松沢成文知事の東京都知事選出馬は,たとえ石原知事の後継指名があったとしても,都民が「なぜ神奈川の知事が東京の知事に?」という反発が出来するのは確実であり,宮城県知事だった浅野史郎が石原3選に挑み大敗を喫した先例からしても難しいというのが支配的な見方である。  (以下略)


 No.406 2011/2/25号

・「石原後継」が松沢神奈川県知事なら
    大きく進展する「築地移転」
・再編が進む世界の証取所
    取り残される東京証取所
・日露外相会談で分った 
    ロシア側の対日“本音”

自民党内に設立された 
    「Xデー・プロジェクト」とは?
・アフリカの「ジャスミン革命」の
    サウジ・中国への波及はW杞憂”