9月16日に発足する第1次菅義偉内閣人事、さらに衆院解散・総選挙など今後の政治日程の見立てである。
競馬の予想屋ではないが、人事も日程も「本命、対抗、穴」で占ってみる。
官房長官:本命・森山裕自民党国対委員長、対抗・萩生田光一文部科学相、穴・河野太郎防衛相。
総務相:本命・橋下徹元大阪市長、対抗・野田聖子元総務相、穴・高市早苗総務相(続投)。
経済産業相:梶山弘志経産相(続投)、対抗・小渕優子元経産相、穴・稲田朋美幹事長代行。
厚生労働相:加藤勝信厚労相(続投)、穴・田村憲久政調会長代理。
経済再生相(コロナ対策相):西村康稔経済再生相(続投)。
防衛相:河野防衛相(続投)、対抗・岸信夫元外務副大臣、穴・長島昭久元防衛副大臣。
環境相:本命・小泉進次郎環境相(続投)、対抗・丸川珠代元環境相。
官房副長官(政務=衆院):本命・坂井学副幹事長、対抗・小泉環境相。
同(政務=参院):本命・石井準一参院幹事長代理。
因みに麻生太郎副総理・財務相、茂木敏充外相、赤羽一嘉国土交通相の留任は確定的である。
自民党幹事長:本命・二階俊博幹事長(続投)。
政調会長:本命・甘利明税調会長、穴・岸田文雄政調会長(続投)。
総務会長:本命・塩谷立・元総務会長、対抗・森山国対委員長。
国対委員長:本命・松本純同代理、対抗・佐藤勉元国対委員長、穴・山口泰明組織運動本部長。
選対委員長:本命・下村博文選対委員長(続投)。
参院幹事長:本命・世耕弘成参院幹事長(続投)。
こうしたラインナップに目を通すと分かるように、主要閣僚の殆どが留任である。
菅氏が9月2日の総裁選出馬会見で、安倍晋三首相の基本政策を継承すると表明したことから、当然と言えば当然だ。
そこで注目されるのが、“菅好み”のサプライズ人事があるのかである。
将来性と高い人気からの「河野官房長官」と、発信力と胆力の観点からの「橋下総務相」
の可能性に関心が集まっている。だが、「地雷原」の橋下氏にはリスクがあり、河野氏は
「脇の甘さ」が問題である。
政治日程は首相を選出する臨時国会が16日から3日間。そして衆院解散を前提とした第203回
臨時国会召集は10月1日であり、首相所信表明演説、各党代表質問を終えて途端に解散となる。
総選挙:本命=10月20日公示・11月1日投開票、対抗=10月13日公示・25日投開票。
いずれにしても、誤差の範囲内だ