9月20日付 岸田政権に深刻な沖縄県知事選「敗北」 現地事情通「選挙告示日で〝勝負あった〟だった」 旧統一教会関連団体の集会出席判明

9月11日投開票の沖縄県知事選で再選された玉城デニー知事の得票数は33万9767票、挑戦した佐喜眞淳前宜野湾市長27万4844票、下地幹郎元衆院議員5万3677票だった。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設反対の「オール沖縄」の支援を受けた玉城氏が、自民、公明両党推薦の移設容認派の佐喜眞氏に大差を付けて破った。
これは国政に与える影響は決して小さくない。岸田文雄首相は12日午後、官邸で自民党の森山裕選対委員長と昼食を交えて会談した。両氏が話し合ったのは、知事選及び同日実施の県議会議員補欠選挙(那覇市と南部離島区・欠員1)、宜野湾市長選、名護市議選の結果分析と、辺野古移転問題の今後の見通しについてだった。地元紙の琉球新報(12日付)報道を参考に得票分析をする。玉城氏は41市町村別にみると28市町村で最多であり、11市では大票田の那覇市を含む9市と、本島中部を中心に他候補を圧倒した(那覇市で佐喜眞氏に2万4763票差)。 
一方の佐喜眞氏は地元の宜野湾市や本島北部、離島など13市町村で玉城氏を上回った(宜野湾市で玉城氏に5499票差を付けた)。▶︎

▶︎それにしても、現地の選挙事情通の旧知は筆者に「選挙告示日で“勝負あった“だった」と言う。佐喜眞氏の初日第一声が”釈明会見“になってしまったというのだ。
旧統一教会と政治家の関係がホットイシューとなる中で、韓国・ソウルで開催された同会関連団体の集会出席が判明し批判を浴びたのである。政権与党にとってより深刻だったのが県議補選。「オール沖縄」勢力が支援した上原快佐前那覇市議が圧勝したが、自民党公認の女性候補は無所属のNPO法人代表(女性)にも破れ、3位に沈んだことだ。玉城県政与党(立憲民主、共産、社民、無所属)は辛うじて少数与党転落を回避できた。地方政界は中央政界と連動する。次なる注目は和歌山県知事選(11月10日告示・27日投開票)だ。永田町では同県連会長の二階俊博元自民党幹事長と同代行の世耕弘成参院幹事長の「代理戦争」とされる。二階氏は早くから岸本周平前衆院議員(元国民民主党)を調略し、同氏の知事選出馬を決めた。
一方の世耕氏は現職知事の同意を得て若手の総務官僚擁立に動き、代理戦争必至と見られていた。だが、老獪な二階氏は県連首長会工作に奏功、県連の岸本氏支持に一本化した。こちらもまた「勝負あった」である。