世界の耳目を集めた高市早苗首相のドナルド・トランプ米大統領との日米首脳会談は想像を遥かに超える大成功となった。高市・トランプ会談は3月19日午前11時37分(米東部時間・日本時間20日未明0時37分)から約1時間33分(冒頭の頭撮り約28分を含む),ホワイトハウス(WH)西棟のオーバル・オフィス(大統領執務室)で行われた。
同席者は日本側:茂木敏充外相,赤澤亮正経済産業相,尾崎正直官房副長官(政務),市川恵一国家安全保障局長,山田重夫駐米日本大使,飯田祐二首相政務秘書官,鯰博行外務審議官(政務),米側:J・D・バンス副大統領,マルコ・ルビオ国務長官,ピート・ヘグセス国防長官,スコット・ベッセント財務長官,ハワード・ラトニック商務長官,クリス・ライト・エネルギー長官,ジョージ・グラス駐日米大使。当初予定された,数々の外交舞台となったWH本館南側に広がるサウスローンでの歓迎式典や首脳会談(少人数会合)に続くワーキングランチ(拡大会合)の急遽中止は,トランプの鶴の一声「(WH内の)移動が煩わしい。時間の無駄」でドタキャンとなった。そしていつも通りトランプ旋風が吹き荒れて首脳会談は日米双方事務方が事前協議・用意した筋書き通りに進まないとの見方が過半を占めた。
だが,今回は様相が異なった。冒頭にトランプが高市ヨイショの挨拶を述べると,高市は握手もほどほどに「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思う。私が緒外国に働きかけてしっかりと応援したい」と咬ましたのが明らかに利いた。この高市発言に気恥ずかしくなったかどうかは措く。▶︎
▶︎だが,高市のトランプへの振る舞いは各方面から「阿り」,「御べんちゃら」と散々叩かれた。しかし外交は,極論すれば結果が全てだ。危惧されたホルムズ海峡通過のタンカー護衛のため海上自衛隊艦船派遣要請がトランプの口端に上ることはなかった。それだけではない。トランプ政権下で催されることは稀な夕食会にグーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO),IBMのアービンド・クリシュナCEO,孫正義ソフトバンクグループCEOなど両国の経済界有力者ら約70人のゲストが招待された。その後に発表された米側の会談ファクトシートに次のような記述がある。「台湾海峡の平和と安全が地域の安全保障と世界の繁栄に不可欠な要素であり,実現に尽力する」――。米側発出のファクトシートが高市にとって最大の収穫となったと言っていい…(以下は本誌掲載)申込はこち
