週刊東洋経済

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6月11日号「『黄金の3年』へ岸田外交の面目躍如ー想定外の高い内閣支持率を維持する岸田首相。日米首脳会談でも際立った成果があった」

年初来、当連載で高浜虚子の俳句と高橋泥舟の狂歌を引用したが、今回は藤原道長の短歌を引き、岸田文雄首相の現在の胸中を表したい…
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4月30日号「立民苦戦、自民堅調の参院選展望ー7月の参院選では自民の議席増が視野に。だが岸田首相は公認候補の緩みを危惧している。」

はなからマイクロ選挙の話題で恐縮だが、看過すべきでない結果となったので、暫くお付き合い願いたい…
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3月26日号「自民で露呈した『核共有』めぐる対立ーウクライナ侵攻を受けた安倍元首相が火をつけた『核共有』論。岸田首相との路線対立もあらわに」

ロシアのウクライナ軍事侵攻によって国際秩序の根幹が揺らぐ今、自由民主党内で主要政策について路線対立があらわになっている。それは「核共有(ニュークリア・シェアリング)」論を巡るものだ…
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2月19日号「『安倍離れ』進める岸田首相のしたたかさー安倍路線脱却が著しい首相。永田町では、その図太いまでのしたたかさが話題だ」

「マスクして我と汝でありしかな」――。明治、大正、昭和時代の俳人・高浜虚子の句である。昭和12年(1937年)1月23日、ホトトギス派の弟子・山口青邨の送別会が東京・向島の弘福寺で催された際に詠んだものだ。「私は私の道を行く。君は君の道を行けばいい」と言っているようだ。マスクは彼我を隔てる距離感の象徴なのだろう…
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1月10日号「衆院新選挙区で募る安倍氏の危機感ー『10増10減』による新たな区割りと、岸田氏との微妙な関係に頭を悩ませている」

細田博之衆議院議長は昨年12月20日午後、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開かれた自民党の稲田朋美・元政務調査会長の出版記念セミナーであいさつ、衆院選の定数見直しに関して政府が進める「10増10減」を批判した…
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10月30日号「岸田政権は『安定低空飛行』で推移ー側近の高学歴集団が政策を入念に準備し、岸田氏自身もしたたかに変身。短期落城は回避か」

「私は、財務省を心あるモノ言う犬の集団にしたいと考えています」――。菅義偉政権下の7月9日、当時の杉田和博内閣官房副長官(事務)が主催した各府省庁の事務次官連絡会議に初めて出席した矢野康治財務事務次官は、このように語っていた…
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8月21日号「皇室を『観光資源化』する菅氏の真意ー皇室の財産を国民に広く公開することに意義はあるが、狙いはそれだけか」

ともあれ、第32回夏季五輪東京大会は8月8日に終わった。すなわち、菅義偉首相が執着した「安心・安全に終える」ことはかなったのだ。ただ、想起すべきこともある…
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6月5日号 「五輪は『やるしかない』菅首相の苦境ー支持率30%台で政権運営に『黄色信号』が点滅。ワクチンと五輪問題で眠れぬ日が続く。」

最近、「早寝、早起き」で知られる菅義偉首相は寝付きが悪く、これまでのように安眠できないという…
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4月24日号 「菅氏に問われる『台湾有事』への覚悟ー緊迫の度を増す台湾海峡。有事での連携を重視する米国の要求に菅政権はどう対処するのか」

最近、菅義偉首相の「外交攻勢」が際立っている。 4月15~18日に訪米、首都ワシントン滞在中の16日にホワイトハウスでジョー・バイデン大統領と会談した…
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3月20日号「首相の政治的思惑と『悲痛の叫び』ー菅氏が本格政権を目指していないはずがない。が、そこにはリアリティがほとんどない」

最近、衆参議院予算委員会の首相答弁や首相官邸でのぶら下がり会見をテレビニュースで見ていると、菅義偉首相のしかめっ面が多くなったことに気づく…