toyokeizai

週刊東洋経済

2月19日号「『安倍離れ』進める岸田首相のしたたかさー安倍路線脱却が著しい首相。永田町では、その図太いまでのしたたかさが話題だ」

「マスクして我と汝でありしかな」――。明治、大正、昭和時代の俳人・高浜虚子の句である。昭和12年(1937年)1月23日、ホトトギス派の弟子・山口青邨の送別会が東京・向島の弘福寺で催された際に詠んだものだ。 「私は私の道を行く。君は君の道を行けばいい」と言っているようだ。マスクは彼我を隔てる距離感の象徴なのだろう…
週刊東洋経済

1月10日号「衆院新選挙区で募る安倍氏の危機感ー『10増10減』による新たな区割りと、岸田氏との微妙な関係に頭を悩ませている」

細田博之衆議院議長は昨年12月20日午後、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開かれた自民党の稲田朋美・元政務調査会長の出版記念セミナーであいさつ、衆院選の定数見直しに関して政府が進める「10増10減」を批判した…
週刊東洋経済

10月30日号「岸田政権は『安定低空飛行』で推移ー側近の高学歴集団が政策を入念に準備し、岸田氏自身もしたたかに変身。短期落城は回避か」

「私は、財務省を心あるモノ言う犬の集団にしたいと考えています」――。菅義偉政権下の7月9日、当時の杉田和博内閣官房副長官(事務)が主催した各府省庁の事務次官連絡会議に初めて出席した矢野康治財務事務次官は、このように語っていた…
週刊東洋経済

8月21日号「皇室を『観光資源化』する菅氏の真意ー皇室の財産を国民に広く公開することに意義はあるが、狙いはそれだけか」

ともあれ、第32回夏季五輪東京大会は8月8日に終わった。すなわち、菅義偉首相が執着した「安心・安全に終える」ことはかなったのだ。ただ、想起すべきこともある…
週刊東洋経済

6月5日号 「五輪は『やるしかない』菅首相の苦境ー支持率30%台で政権運営に『黄色信号』が点滅。ワクチンと五輪問題で眠れぬ日が続く。」

最近、「早寝、早起き」で知られる菅義偉首相は寝付きが悪く、これまでのように安眠できないという…
週刊東洋経済

4月24日号 「菅氏に問われる『台湾有事』への覚悟ー緊迫の度を増す台湾海峡。有事での連携を重視する米国の要求に菅政権はどう対処するのか」

最近、菅義偉首相の「外交攻勢」が際立っている。 4月15~18日に訪米、首都ワシントン滞在中の16日にホワイトハウスでジョー・バイデン大統領と会談した…
週刊東洋経済

3月20日号「首相の政治的思惑と『悲痛の叫び』ー菅氏が本格政権を目指していないはずがない。が、そこにはリアリティがほとんどない」

最近、衆参議院予算委員会の首相答弁や首相官邸でのぶら下がり会見をテレビニュースで見ていると、菅義偉首相のしかめっ面が多くなったことに気づく…
週刊東洋経済

2月13日号 苦境の菅氏が想定する後継シナリオーねじれ国会の悪夢を避けるため『選挙の顔』を変えて衆参院選に臨むことを決断か

菅義偉政権が発足して3カ月余が経った――。ところが、12月に入るや菅内閣の支持率は急落した。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず…
週刊東洋経済

1日9日号 「なぜ菅氏はGoToで判断を誤ったかーGoToトラベル一斉停止の判断が遅れた背景には、首相独自の政治手法がある」

菅義偉政権が発足して3カ月余が経った――。 ところが、12月に入るや菅内閣の支持率は急落した…
週刊東洋経済

12日5日号 『1月衆院解散』説がなお有力な理由

最近の菅義偉首相はすこぶる上機嫌であり、自信を増している。 12月5日閉会の今臨時国会で…